「幸福」と 内なる宇宙

 

誰でも幸せになりたいと思っている。
そうでないものなどいるだろうか?
小さな虫でも、日の当たる場所においてやると、日陰の方に這って行く。
植物を部屋の中に置いておくと、徐々に頭を光の方へ向けていくーそれも「幸せ」になりたいからだ。

(中略)
幸福はもともと我々の中にあるのだ。
誰もわれわれに幸福をあるいは不幸を”与える”ことなどできず、

ただわれわれ自身の中の幸福を映し出したり歪めたりしているだけなのだ。

スワミ・サッチダーナンダ著 インテグラル・ヨーガ パタンジャリのヨーガ・スートラ Ⅱ-8 より

 

 

幸せになること・・・それは、

人生の目的そのものと言ってもよいかもしれません。
何をもって幸せとするかは、

人それぞれによって、あるいはその時々によって異なるかもしれませんね。

日向にいる虫が、居心地の良い場所を求めて日陰に移動する様子や
お花が太陽の方へ顔を向けるよう様と同様に
如何すれば幸せになれるのかを自然と選択し行動できるよう
私たち人間もそのような特性を持っているはずなのですが
情報過多な今の時代、外側にあるものに影響されるようにして
自分の本当の願いや想いが、よくわからなくなってしまうことも
少なくないかもしれません。

 

人の思考は、元々常に何かを追いかけるような性質を持っていて
特に、過去や未来のもの、”今””ここ”にない事柄にとらわれやすく
目には見えないものに意識が捕らわれていると
今目の前にあるもの、今この瞬間に存在するものを
よく見ることが出来ません。


「幸せだ」という実感は、
”今”この瞬間にしかないはずなのに。

 

良いことも悪いことも両方あって、
喜怒哀楽全ての感情を体験できるこの世界において、
喜びや幸せだけの人生は存在しないし


悪いこと、苦しみや悲しみが、人生においていらないものというものでもなく
全ての体験が
人と人との繋がりの中に起こり、必然のもの。


禅の教えやヨガの哲学の中でも、そのように説明されています。

 

幸福も、不幸も、実は自分自身の心が決めていることであって
幸せであるためにはまず、今という瞬間に心(意識)を置くこと、
目には見えない過去や未来へのイメージなどに、

心を彷徨わせない努力が必要ですし、


どのような出来事の渦中にあっても、主観的な感情に引っ張られ過ぎずに
物事を深く見つめる努力が必要です。


本来すべての人に内在するという”宇宙と繋がる”部分、やさしさや健やかさに目覚めることも、
自分自身の”内なる声をよく聴くことも、
体や心の緊張を解いておくことが大切になるので、


安全なこの空間で、まずは体を緩めてリラックスしてみましょう。

先週末のマグレブエストさんのレッスンでは、そんなお話からスタートしました。

 

写真のスタジオは八王子のカルドさんですが・・・・

 

今週末、6月2日の日曜日はマグレブエストさんでイベントレッスン期間に入ります。

私は日曜日の17:45~のクラスで「マインドフルネスヨガ」のクラス、

 

週明け火曜日の夜に下半身のむくみと歪み改善をテーマにしたボディー・コンディショニングヨガのクラスを担当予定です(・∀・)

 

また、湘南台ヨガ部ムムクシュの「マインドフルネスヨガと瞑想の会」の開催も5月30日木曜夜、

明後日の開催となります。こちらのお申し込みはトップページにあるご予約専用バナー(グループレッスンの方)よりどうぞ。