”「泥から蓮の花が生まれるように、幸福は苦しみから生まれる。
苦しみ方さえわかっているなら、苦しみはあってよい」、そうしたあり方に切り換えた瞬間から、
私たちはもうあまり苦しまなくなります。
苦悩から抜け出し、幸福の蓮の花が開き始めます。”
ティク・ナット・ハン著 和解ーインナーチャイルドを癒す
(第一部「癒しについての教え」)より
私がヨガのインストラクターになって2〜3年位の時、当時受けに行ったヨガのクラスで、
「蓮の花、泥中で何を思う・・・
泥の中の蓮になったつもりでイメージしてみましょう」
そう先生から言われたことがありました。
皆それぞれに目を閉じて、泥の中の蓮になります。
私は、
泥の中は暗く、ねっとりしていて、
手足が思うように動かないけれども、ちょっと温かくてそんなに悪くない。
見上げると水面の向こう側に青空と光が見える・・・そんなイメージでした。
「泥の中の蓮、それはあなた自身」
と、その当時教えていただいたのですが、
クラスでは皆さんにも目を閉じて、泥の中のハスになってもらいました。
どんなイメージでしたか?
先々週のクラスでは「パドマムードラ」=蓮の花のムドラ(手印)と、
この蓮の花のムードラを用いた瞑想をご紹介していて、
神聖な花として知られている蓮の花のムードラの練習では、「ブラフマビハーラ」(神様がいる状態)が起こり、
・メッター(慈悲、優しさ)
・カルナ(思いやり、困っている人を心配する気持ち)
・ムディター(他者の幸せを喜ぶ気持ち)
・ウペッカー(差別のない平等なこころ)
日本語で「慈・悲・喜・捨」と表される、神聖なこころが引き出されると考えられています。
トラウマ専門のアプローチを学ぶ「ソマティック・エクスペリエンス(SE)」を
今年の春から受講中なのですが、
SEでは、人生を川の流れに例えて
ショッキングな出来事によるトラウマ反応が起きた時、
「トラウマの渦」のすぐ隣には
「逆向きの渦」があると考えます(実際の水の流れに生じる渦のように)。
逆向きの渦というのは、
困難を乗り越える助けとなった人や物、ペットや、環境、景色や音楽などを表します。
大なり小なり、そうした支えになってくれた存在が、
皆さんそれぞれの胸の中に、残っていたりするのではないでしょうか?
蓮の花に泥の部分があるように、つらい経験のなかで気付く喜びや、
今ある幸せがあり、全ての経験に無駄なものは何一つないということ。
苦しい時こそ、ものの見方や受けとめ方を変えてみることができれば、
こころは自由で、より良い方向へ進む力となり、
そうした経験こそが、誰かを大切にする思いやりや優しさ、
穏やかで安定したこころを培う機会にもなります。
ヨガのアーサナの練習においても、ポーズの形が出来るか出来ないか、ということよりもまず、
一瞬一瞬移り変わる身体の声に耳を傾け、
自身の内側に気付く機会として役立ててもらえると、
身体が持つ生命力がしっかり引き出されていきますから
心地良く、練習してくださいね☘
シバヨガスタジオで、私がレッスンを担当させていただく機会は
来週が最後となります。
予約が満席となっていますが、日曜は当日キャンセルも出やすいので、
もしよろしければキャンセル待ち予約もご利用くださいませ^_^
またお会いしましょう❤
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