「あなたの身体は過去にあり
あなたの心は未来にある。
だがヨガを行うとき
あなたの心と身体はともに現在にある。」
アイアンガー108の言葉 ヨガからの贈り物
二ヴェディータ・ジョシー:編
柳生直子:訳 より
以前担当ヨガインストラクターさんの養成講座を担当していた頃、
講座の中で、自律神経のお話をした日がありました。
「YOGA(ヨガ)」の語源は「YUJ(ユジュ)」。
英語では「YOKE」、「くびき」という、馬や牛と馬車や牛車をつなぐ木製の道具のこと。
ヨガは、心と身体をつなぐ一つのツールであって、
人と人の繋がりや、
最終的には、「大いなる意識」との繋がりに気づき、体現していくものとされます。
その日は、受講生の方から
ヨガのレッスン中に感じる
「呼吸と動きが繋がる感覚と、その心地良さ」を
彼女の言葉で表現してもらったので、
皆でその感覚を共感していました。
元々心と身体って繋がっているけれども、
ストレス社会と呼ばれる現代において
心と身体がバラバラになっているような、
そんな状態にある人は少なくありません。
例えば、
私たちの意志とは関係なく体の機能を調整している
自律神経系。
何かに頑張っているとき、集中し緊張しているようなときには、
交感神経が優位となって、
心拍数と脈拍が増加し、呼吸も早くなり、
血液は骨格筋に集まります。
本来は、大きな敵と遭遇したときに、
自分自身の命を守るため、
何かと戦う、あるいは逃げるための、
この交感神経の働きによって、
瞬時に力を発揮できる身体の準備が整えられるわけですが、
この時、胃腸の働きは弱まり、
脳波もストレス状態になっています。
これとは対象的に、
眠気が出てきている時、
心身共にリラックスしている時には、
副交感神経が優位となって、心拍と血圧が下がり、
呼吸がゆっくりになり、
胃腸の働きが活発になります。
こうした時にこそ、体のデトックスの働きが促され、
脳波はアルファー波やシータ波に移行し、
こうしたまどろむような意識の時にこそ、
自己治癒力や生命力が高まります。
現代人は昼夜を問わず忙しくしていたり、
日常における様々なストレスによって
緊張状態にある時間は長くなりがちで、
自律神経のバランスを崩しやすくなっています。
身体や心が「サイン」を発していても、
それに蓋をするようにしながら
頑張り続けているうちに、
身体や心に何らかの不調が現れてしまう人を、
これまでに沢山見てきました。
私自身も、看護師として働いていると、
患者さんの命やそこでの安全が最優先なので、
自分自身の身体や心が辛くても、
それに蓋をするようにして仕事をすればいいのだと、そう認識していた時期がとても長くて、
でもそうすると、
段々笑うこともできなくなって、
誰かの役に立つことや、自己成長の意欲などの
モチベーションを保つことも難しく、
体調も崩していました。
心と身体が
元々繋がっていることを思い出すこと。
yoga citta vrtti nirodahah
(ヨーガ・チッタ・ブリッティ・ニローダ)」
「ヨガとは心の作用を静めるもの」
というヨーガ・スートラの言葉がありますが、
呼吸や身体の感覚を感じながら
ヨガのポーズの練習を進めていいくと、
今ここに生きていいる、ということを体が教えてくれるので、
いろんな考えでいっぱいだった頭の中が
自然と静かになって、
感謝の気持が自然と湧いてきたり、
ただただ静かに涙があふれてくることもあります。
涙が流れる時は、
自然と止まるまで流してしまいます。
理由や意味付けは必要なく、ただただ流れるに任せて。
自然と止まるまで流してしまった後は、
不思議と優しさや穏やかさを内側から感じ、
自己理解や、自身の内側と外側、その両方の統合が促されるような変化が現れます。
これから自分がどうなっていきたいかや、
大切にしたいものが見えてきたり、
周りの人の愛や優しさに気づくような。
身体が本来持っている治癒力、生命力によって
現れた変化とも言えますよね。
ヨガの練習には、
こうした癒やしが起こるプロセスも含まれています。
ヨガに関して、
色々とご質問をいただく機会も
最近では増えてきました。
インストラクターとして
スタートしたばかりの方も
今学びの真っ只中にある方も、
本来身体が持つ癒しの力を呼び覚ます機会を
これから先、
皆さんの目の前の人や、
大切な人へ、
どうぞ伝えてあげてくださいね🍀
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